寝違え(首ぎっくり)が、首を揉んでも治らない理由

寝違え(首ぎっくり)が、首を揉んでも治らない理由
昨日ご来店されたお客様は、
首ギックリ(寝ちがえ)についてでした。

「首ぎっくりは、なぜ、くびを揉んでも治らないの?」でした。

直接的な理由は大きく分けると、2つあると考えています。
1)痛む部位を支配している神経が圧迫&よそから引っ張られているため。
2)痛む部位の筋肉が、他所の筋肉や筋膜、表皮で引っ張らていて、本来の拮抗関係にないため。
1) or 2) のどちらか、もしくは 1)& 2)でほとんどの理由を網羅できるでしょう。

痛みが長引く理由は、
痛みによって、首の可動域が制限されると、身体全体の可動域が制限されるので、
歩く、座る、寝るなどの基本動作の微細な動き、呼吸の自然な拡張、収縮が制限されるので、
自律神経は、つねに過度の交感神経優位になり、身体全体の筋膜などがシュリンクされてしまう。

神経が過度に刺激されているので、より過度の交感神経優位となり、
危険がまだ続いている、緊張しろ、注意しろというような非常事態のような状態に
脳と中枢神経がなる。身体と考えます。


間接的な理由は、
首の筋肉というのは、頭、鎖骨、肩甲骨、背骨、肋骨などに繋がっておりますから、
肩甲骨が外側や上下側にずれていたり、ストレートネックで上部胸椎まで負担が強かったり、
腰(骨盤が)後ろに倒れていたり、捻じれていたりすると、
直鉄的な原因が起こりやすい状態が長期間続きます。

施術では、
姿勢全体と当該箇所の筋肉を確認しながら、
具体的にどの筋肉や骨格が無理をしているのか、確認しながら施術を行います。

最後に筋膜リリース的なストレッチをすると、当該箇所が緩みます。
軽く触れて伸ばして頂くだけですが、これがけっこう効果が高いです。

寝違え(首ぎっくり)だけなら、ほとんど1回の施術で改善されますが、
この機会に姿勢改善をしてみようというお客様は2~3回受けられて、
セルフケアを覚えて行かれます。

次にいらっしゃるのが、3ヶ月~1年後なので、商いとしてはどうかなと思います。
施術としてはしっかりやっているとお褒め頂けます。
あはは。